Archive for 7月 25th, 2019
念願の富士登山
7月19日、20日の一泊二日で念願の富士登山をしてきました。
北見から静岡県富士宮市に引越したのが平成18年(多分…)。
富士宮市は、富士山市域の標高差が3741mもあり、私が当時、住んでいたところは登山道沿いで
標高230mくらいで富士山二合目あたりでした。
富士宮市に住んで8年、窓の外には富士山が鎮座「登ってみたいけれど、いつでも登れるさ!」
それこそ「富士山なんて登るものではなくて、見るものだ!」と、当時の自宅から車で30分走らせれば
本格的に登山スタート口となる五合目(2400m)に着いてしまうので、なんとなく富士山登山した
気になっていたんですよね。
と、いろんな言い訳しながら気が付くと登らずじまいで千葉にお引っ越しして今年で丸4年。
毎年新年に新調するスケジュール帳の1ページ目には「今年の目標」が書かれ、毎度クリアできない「富士山登山」。
今年も半年が過ぎ、スケジュール帳を見直す…「どうしよ…今年もスル―するのか!?」悩んだら行動!
富士山の山開きから閉山までは約2か月。この期間を逃したらまた来年…。
そうだ!京都に行こう!じゃないけど、これは「行くしかないでしょう!」と、
7月に入ってバタバタと山小屋を夜な夜なポチっとスマホから予約。トレッキングシューズとザック、カッパ等、
最低限の絶対にケチってはいけない用具は買い揃え、シューズに至っては、履き慣れるよう夜な夜なウォーキング。
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さあ、当日の19日。
朝5時に千葉の自宅を出発。
今回は、登山距離はあるものの、山小屋が一番多くある、初心者向けの山梨県吉田口ルートを選択。
8時過ぎに吉田口五合目(2305m)に到着。2時間ほど朝ご飯を食べながら、体を慣らし出発です!
スタートしてすぐは、ハイキング気分で足場も良き!ワクワク、ドキドキ!台風5号接近中のわりには
「楽しいじゃない!余裕!余裕!」
と、思ったのも束の間…。
さすが、日本の最高峰。仁頃山と、雌阿寒岳、東京の高尾山しか登ったことない私…
なめてました…。七合目あたりから本当に酸素が薄くなってきているのが体で感じる。
足元は溶岩の塊がゴロゴロして、踏み間違えればバランスを崩す。ましてやザックの重量は、2リットルの
水をはじめ捕食など持ち物で8キロ。登る先の前に目をやればザックの重さで後ろにひっくり返りそうになる。
登りは息切れと、大腿四頭筋の疲労が半端ない。どんな状況であろうと「登頂するのだ!」それだけの信念でもって
歩を進める。
・・・・・・・
標高があがるほどに天気も悪くなり、八合目あたりからは、いくつもの山小屋が出没。そして、その山小屋には
必ず「八合目●●山小屋」と表記があり、「やっと八合目だ!」と何度ぬか喜びしたことか…。
その度に、見えぬ頂上に目をやり「本当に登頂できるのか?」と不安になる。
私たち(主人が)が予約した山小屋は。本八合目(3450m)で、吉田口ルートの一番頂上近い山小屋。
登れるところまで行っておけば、翌日がラクだろうと、そこに決めた。
登り始めて、途中から雨も降りだし、カッパ装着。休み休み、モグモグタイム入れながら7時間半で山小屋到着。
山小屋に着いた時点で登頂した気分になりつつも、そこからが、なかなかの地獄。
山小屋には100人近く宿泊者がいたらしく、18時に食べた夕食を最後にあとは寝るだけ。
早朝に起きてご来光を頂上で見る計画ではなかったので、ご来光組に比べると、長い夜が始まります。
台風の影響で雨風がひどく、山小屋の玄関や窓は閉め切り、余計に低酸素状態。
気休めに主人はとうとう頭痛に耐え兼ね酸素を購入。酸素カプセルもあったようですが、カプセルから出れば
もとに戻ると山小屋スタッフに言われ、一番良いのは、外に出て深呼吸の繰り返しだそうとのこと。
ここまで来て下山なんて有り得ない…私自身も山小屋に入ってから頭痛はあったけれど、主人のほうが重症だったので
励まし、肩揉んだり、寝かしつける…。
と、なんとなく眠りについたと思ったら、ご来光組さんたちが2時に起きだし、物音につられて起きる。
屋外にあるトイレに行くのに外に出ると、下から頂上を目指し登ってきている登山者のヘッドライトで
ジグザグ登山道が綺麗。その列に合流するように、私たちが泊まっていた登山者も半分以上が出発。
すると、わ~っと酸素が濃くなってきたのが実感。屋内に居ても深呼吸ができる!と、呼吸が普通にできる
喜びに感動!酸素が充満した山小屋でもう一休み!
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さあ、5時、登頂目指して暴風雨の中、カッパ、サングラス装着し、ターミネータ感溢れる出で立ちで
出発です。
標高だけ見ると、あと300mなのにジグザグ登山道。なかなか頂には着きません。
雨が止めば、そこに頂上は見えるのに遠い!「もう少し!もう少し!」声を掛け合いながら一歩一歩。
久須志神社で参拝。
特別の登山理由なんて無く「ただ、登ってみたい」だけの理由でチャレンジした富士登山だったけど
何か感動したのです。無事に登頂できたお礼をしながら涙がでてきました。。そんなこともあるんですね…(笑)。
そこから20分かけて富士宮口頂上へ移動し、本当の頂上、剣が峰3776mを目指しました。
これ以上の高いところはない!という場所で記念撮影!感無量!
主人は、手の震えが止まらず、高~い800円のカップヌードルで暖をとり、一休み。
結果的にず~っと食べ続けてきた私が最後まで元気でした!
はい、あとは下山!3時間半ほどで降りてきましたが、下山は下山で地獄の苦しみが…。
酸素は増えてくるので息切れは少なくなってくるものの、前日登山で酷使した大腿四頭と股関節は
とうとう悲鳴を上げ、一歩ごとに激痛が…。勾配もあるので滑りながら下りるのが、ものすごく大変でした。
だんだんと緑が増え「あ~下界に下りてきた~」と安堵感。
前日のことなのに、五合目に戻ってくると懐かしさえ感じるほどホッとして、主人と堅い握手。
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「何で人は山に登りたがるんだ?あんな大変な思いしてさ~!」と、思っていたけど、
何かわからないけど、少しわかったような…。
その証拠になのか、家路に着いて「今度は紅葉でも見に、どこの山にしようかな…?」と、ネット検索していた
自分にハッとしちゃいました!(笑)
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これで、今年の目標「富士登山」クリアです!
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皆さんは、今年の目標いくつ達成できましたか?
あっ…パフェ活、頑張らないと!(笑)
北見市ほか1市7町に配布 みんと7月25日(木)号を発行しました
第4木曜日はみんとを発行しています。
今日発行のみんとでは、よしもとのお笑いコンビ・アップダウンの竹森巧さんの連載コラム
「あの空よりも、高く。」第28回を掲載しています。
竹森さんの率直な思いを綴られていますのでぜひご覧ください。
中面では「漢字クイズ」を掲載しています。