おはようございます。千葉(有美)です。
今週の「明るい介護」は、今年の夏のお話です。
2021年7月末 真夏の家族会議
7月の末に義父の一周忌がある。この時に久しぶりに義妹と顔を合わす。
ケアマネからは、在宅介護を続けていくには厳しい状況だと私に話があり、実子2人と私の3人で話し合うことになった。
以前より(区分変更申請した辺りから)、在宅は難しいと義妹に話をしていたようだけれど、
義妹はのらりくらり、現時点で「事故が起きたわけではない=まだ大丈夫」な事で「まだいける、まだいける、まだ一人暮らし出来る」と、
介護帰省で月2回は会社からお休み貰えた」等とケアマネに話し、施設入所に関しては前向きでないようだった。
と、これでは義母の生活は破綻すると考えてのだろう。当然、私もそうだと思った。
介護は月2回の帰省でどうにかなるものではない。訪問介護も訪問診療も訪問看護もデイサービスも
義母に流れる時間の生活の中では、ただの「点」にすぎないから。
もう、1日、24時間、365日誰かの「見守り」の中で暮らさなくては、生活が成り立たなくなってきている。
ただ単に義妹が「まだいける」と思ってる根拠は、「ほぼ私がカメラで見て声かけしている」だろう。
でもね、本音を言えば、私も心身ともに疲れてきたのもあるんです。
だって、カメラ付けた本人が「自分の見たい時にしか見ないから」ですもの…。
と言うわけで、今回の話は「入所を決めてやる」の意気込みの私でありました。
話し合うその日、義妹に逃げられたら困ると、話し合いをする事は夕飯終わりの直前に、夫から義妹に声かけした。
夜、義母を寝かせ、義妹を呼び出した。
在宅ケアはもう無理だという理由を話し、義妹の思いを聞いてみた。
義妹は「後1年くらいはお家で過ごせると思ってる」と答えた。
オイオイ何言ってるのー(私の心の声)!
私は、再度、無理だと言うことをケアマネからの話も交え説明した。
「今まで貴女の望む在宅ケアを手伝ってきたのだから、ましてや在宅を出来るところまで手伝うよとも私は言ったよね。
でも、もうその時はとっくに超えて、今すぐ入所してもおかしくない認知症の進行具合なのよ。
今度は私達の『入所でケアしてもらう』という希望に対して言うことを聞いて」と。
また、「貴女はこの1年の帰省は『介護』としての帰省ではなく、『娘』としての帰省だったよね、それじゃダメなんだって。
相手が認知症を患っているなら『娘』だけのつもりの目配り気配りでは要を成さないのよ」
私は厳しいことも義妹に言いました。
すると義妹は事もあろうに元気に「そうだよ、介護帰省じゃなくて、娘として帰省してたよ」と言い放った。
夫も当然、義妹に対して、理解してもらうように小学生にも解るように噛み砕いて説明しました。
でも、私、もう100%納得させることは不可能だと思い、ここで畳み掛けました。
「今度は私達の言うこと聞いてね。」
それ以上の説明はしませんでした。
そして、義母が認知症と診断されこれからどうするか?と話し合った1年前に私は家族旅行提案を皆んなにしました。
ゆくゆく外出が色んな意味で困難になる時期がそう遅くならずして来るとわかっていたから。
その家族旅行をその場で改めて提案し、追ってスケジュール調整するからねと話を終えました。
夜中の0時から3時まで話し合い、私だって眠たいよ、翌朝は重たい瞼を無理やり開き6時半に起床。
居間で寝てる義母と義妹…
この2人の横でせっせと私は、皆んなの朝ご飯を作るのでした。
認知症の症状を少しでも進めないためには「規則正しい生活に整える」が1番だからね。
最後まで寝ている義妹を横目に、私は改めて思い返していた。
この「明るい介護」の1回目の話で「後々、義妹がネックになってくるな…」と、やっぱり予想通りそうなるよね…と。
千葉に戻り、翌日にケアマネから話し合いの結果どうだったかと連絡があった。
義妹の「そのまま」を伝え、義妹がどうであれ、「このまま義母に何か起こってからでは遅いので予定通り入所の段取りをお願いします」
と伝えました。
因みにこの時点での困りごとは下の通り
真夏の家の中、室内で温度計30度超えの中で、ストーブを毎日点ける
これを何とか理解させストーブを消させる
朝はヘルパーと私達の電話でのストーブ消火共同作業
厚着、肌着含めて5枚6枚当たり前、タイムにズボン下に…、声かけ、バトル並みに1枚でも脱がし薄着にさせる
寒いの一点張り、水分摂取足りず、脱水気味
デイサービスでの1ヶ月に一度の体重チェック、この時の1ヶ月の体重変化、前月よりマイナス3kg
これ以上減ると即入所となると、家族での声かけ、管理を強化される
と、まあこういう説明を義妹にしても
「ママは牛乳飲んでるから」とか、「ママは寒いって言うし」とか
事態を理解してくれないという…
声かけして水分摂ってくれるようお願いしても本人は「飲んでる飲んでる」とカメラで飲んでないこと、こちらで把握しても言うこと聞いてくれない…
義妹が出来るだけ在宅でと願うからこそ、脱水で倒れないよう、細かな声かけ様子観察してるのに、手伝ってくれない。
いや、義妹のレベルでは精一杯やってるんだろうね…もっとやれもっと介護に細やかな目配りしてと
私が義妹に望んでも「気が付かない」のなら
必然と私の負担ばかりが増えていくのも仕方ないことなのかもしれない
気が付かないふりなんて出来ないんですよね。
良いような悪いような自分の性格。
でも、義妹はどうであれ、夫の母親なことには変わりないから、私がやるしかない…
はー、介護の仕事としての現場で働いてる方がどんなに楽しくやりがいのあることだろうか。
と、思う真夏の介護でありました。